川村の夜望II

一昨日、国立天文台三鷹キャンパスにて、ほうおう群のシンポがあるというので、出席しました。いわゆる、業界で言うところのネタ拾いもあって、世話人のS氏に取材扱いにしていただきました。

発表はいろいろありましたが、東大名誉教授である中村純二先生の 「ほうおう座流星群大出現50周年記念講演」がすばらしく、聞き入ってしまいました。あー、ほうおう群、見たい・・・。なんと、中村先生は、昭和基地でカラフト犬の世話などもしていたそうで、タロジロたちをやむなく残して帰ってきた最後のセスナの搭乗者だったそうです。

　他にも３月の大火球が地球をかすめてまた宇宙に出ていったという、Earth-grazing meteoroidの発表では、神戸の阿部新助君が小生の撮影した火球の画像をデータとして使ってくれたり、長野高専の大西先生からはペルセ群の月面発光の共同観測者として小生の名前を入れた論文を手渡していただいたり、個人的にもうれしいシンポでした。

　流星痕チームからは、３月の大火球とオリオン群の痕の画像提供を依頼されましたが、どうがんばっても近日中には無理そうです。比嘉さん、山本さん、ごめんなさい。