自己ベスト更新、9度切り!
新月過ぎの超細い月を見て、撮ってきました。
いやいや、難しいんですよ、超細い月。
天気がいいこと、太陽からのほどよい離角があること、さらに、できるだけ月の真下に太陽があること・・・。こういう条件をクリアするのは、数年に1回くらいでしょうか?
月齢は、基本的に関係ないです。大事なのは離角ですね。
で、これまでの自分の記録は、明け方の新月前の月ですが、10°6′ほどでした。いつかは10°を切りたいと日々トレーニングに励んでおりました(?)が、ようやく千載一遇のチャンスが巡ってまいりました。
夕方の新月後の月は、春が好条件になりがちです。理由はめんどいから自分で考えてくださいね。で、低空狙いなのとヌケの悪い季節なので、標高かせいで透明度を確保したいところですが、この季節は道路がまだ冬期閉鎖だったりで高いところは行きにくかったりします。また、実際に見るためには、西の方角が開けていることも条件です。
そんなこんなで、地図と天気予報を見つつ、結局近場の藤岡市桜山へ向かうことにしました。
現地駐車場到着18時。すでに日没です。駐車場から少しでも標高をかせぐために、機材を背負って山を登ります。10分ほど、標高差70mくらい昇って見晴らしのよい場所に陣取りました。機材展開、16×70と10×40の双眼鏡で捜天開始です。
「うーん、やっぱり低いところに薄く雲がたなびいているなあ・・・」
さすがに低空なのでつらいです。見えません。見つかりません。
とりあえず、この辺りと思われるところにレンズを向けて撮影したりしておきます。
10分ほど、双眼鏡で眺めていると、「あ、あった、あった、ほせー」と突然見つかりました。肉眼では、全く見えませんでした。
時計を見ると、18時31分30秒。この時点で、太陽離角は 8°50′48″(ステラナビゲータ9による)でした。おお、いきなり9°切りの自己ベストです!!
それから、山の端に隠れるまでのわずかな時間、撮影を続けました。
2011年4月4日 18h38m
EOS 50D EF80-200mmF2.8L (F6.3)
ISO200 1/4sec RAW
PhotoShopCS5にて、現像、トーンカーブ調整、トリミング
帰ってから画像を確認すると、この辺りにあるはず狙いで写した18時25分12秒のカットに「うーん・・・そうかも・・・」という感じのものがありました。このときの太陽離角は 8°48′51″ですが、まあ、公式記録としては、双眼鏡で見つけた時の 8°50′48″としましょう。
S&T誌によれば、限界(双眼鏡眼視)は7°30′とのことで、まだまだ記録更新に向けてがんばりたいと思います。
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